三崎教会 1/29

○今週の聖書の言葉

あなた方は地上に富をつんではならない。そこでは、虫が食ったり、さび付いたりするし、また、盗人が忍び込んで盗み出したりする。

富は天に積みなさい。

そこでは虫が食うことも、さび付くことも、盗人が忍び込むこともない。

あなたの富のあるところに、あなたの心もあるのだ。


○ 日毎の糧(1月26日)
「しかし、実際、キリストは死者の中から復活し、眠りについた人たちの初穂となられました。」 
                     コリントの信徒への手紙 一 15:20 

キリスト者にとって、復活は希望と言います。本当に希望でしょうか。 
 肉体がなくなった後、霊の体が続くと言われても、喜べるでしょうか。キ 
 リスト者でも、この世にいて、この世を生きたいのです。死にたくないの 
 です。そんな私たちに、死と隣り合わせの極限を生き続けたパウロが、 
 次の世を保証して下さる神を信じて、この世を生きる時の希望を語りま 
 す。    


2017年1月29日・三崎教会 顕現後第4主日礼拝

「今朝の礼拝説教の流れ」               佐藤千郎

○苦難の人生を生き抜き、苦難の信仰的意味を誰よりも深く知っているパウロには、コリントの教会の信徒たちに是非とも知って欲しいことがありました。今日の聖句のはじめに書かれている「ぜひ知っていてほしい」(直訳:知らないでいて欲しくありません Ⅱコリント1:8)と言う言葉からは、そうしたパウロの気持ちが伝わってきます。苦難には、しばしば見逃すことのできない信仰的意味が込められているからです。
 今日の段落の結論を先取りして説明すると、その意味とは、「自分を頼りにすることなく、死者を復活させてくださる神を頼りにするようになった」(Ⅱコリント1:9)ことであり、事実「神は、これほど大きな死の危険から私たちを救って下さった」(同1:10)ことを体験したことであり、今、「わたしたちは神に希望をかけている」(同1:10)ことです。いずれも、苦難を通して明らかにされた真実です。
○こう書き送ったパウロの気持ちに近づくためには、パウロとコリント教会との関係を知ることが大切です。
 コリントの教会は、紀元50年前後のパウロの第2伝道旅行によって誕生した教会です。当時のコリントはローマ帝国の領地の一部でアカイヤ県の首都であり、貿易港として賑わい、世界有数の大都会でした。そのことは、当時の世界、特に地中海世界の諸文化、宗教が混じり合って存在していた街であることを物語っています。その影響もあって、パウロが一年半あまりの滞在を終えてコリントを去ると、潜在していたと思われる信仰的な対立が露わになり、教会内に分裂が生じました。
 心を傷めたパウロは手紙を書き、信頼するパウロの弟子をコリントに派遣します。しかし事態は好転せず、その後、自らもコリントを訪問するのですが、反対者にけんもほろろに追い返され、失意と悲しみの内にコリントを去ります。
○やがて、立ち直ったパウロは、のちに「涙の書簡」と呼ばれる手紙を書きます。これがきっかけで、コリントの教会はパウロが伝えた信仰に立ち帰ります。その報告を受け書き送った手紙(「和解の手紙」と呼ばれている)の一部が今日の聖句です。
 わたしたちの信じている神の救いは、時に、生きる望みさえ失ってしまうほどの苦難を通して明らかにされていくと言う、信仰生活の中に秘められた真実を、共に苦難を舐め、共に苦難を克服したコリントの教会の信徒たちと共有しようとする、パウロの祈りと強い思いが、この段落からは読み取れます。



2017年  1 月  29 日   週  報 No.5
日本キリスト教団  三 崎 教 会   
顕現後第4主日 主 日 礼 拝  順 序 (午前10時30分)       
                      司会 日比野裕子  奏楽 廣瀬牧実                                
前奏                  
招詞       詩編 112:9〜10    (旧) P.954
讃美歌      26(グロリア、グロリア、グロリア)      一同
主 の 祈 り                           
交読詩編                75 
聖      書   コリントの信徒への手紙 二 1:8〜11 (新)P.325
祈  祷
讃美歌      549(わたしたちを造られた神よ)       一同        
信仰告白
説教      「神に希望をかける」 佐藤千郎牧師
祈      祷 
讃  美  歌          474(わが身の望みは)       一同
献金  
頌栄           27(父・子・聖霊の)          一同
祝      祷 (礼拝当番) (今週) 後      奏         (次週)         
◎ 教会学校礼拝(午前9時30分)         
         「力持ちのサムソン」 士師 13:〜15:   
        よあけをつげる(81) あかるいひかりを(86)   
          ▲先週の集会    男   女   計                        
         礼   拝      6   21   27
      教会学校          1   1 (教師 ・父母11 ) 
   (教会住所)三浦市城山町4−4 
        牧師(代務)生野隆彦   伝道師 進 宏一  
(電話・FAX) 046-881-7923   (e-mail) fgmfg320@ybb.ne.jp




(聖句) 
  わたしたちとしては死の宣告を受けた思いでした。それで、自分を頼 
 りにすることなく、死者を復活させて下さる神を頼りにするようになりまし 
 た。
                    コリントの信徒への手紙 二 1:9

(今日の言葉) 
私たちは、死者を復活させてくださる神が創造された世界.、死が終 
 わりにならない世界に生きています。この世界から希望がなくなること 
 はありません。
    
(報告)
○ お祈りください! ①国内外の格差②地震地域に住む者として備え 
 が出来る事③シリアの人々の安全④神の言葉の力で子供を成長させ、 
 子供が成長できる場所を目指すこと⑤教会に関わる者を守って下さるこ 
 と⑥私たちが次世代に、この城山の地の教会をつなぐことが出来ること

○ 礼拝堂では、静かにその日の聖書を読み、心を神に向けましょう。

             

次週礼拝予告  2月 5日(日) 午前10時30分
 説教題 「弱さに隠された強さ」 佐藤千郎牧師  
 聖  書 コリントの信徒への手紙 二 4:7〜10 
 讃美歌 155(山べにむかいてわれ)458(信仰こそ旅路を)